与信限度を超過していないか確認しよう!

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限度管理においては、与信限度内での取引が行われているか、与信限度が未設定の販売先や、与信限度を超過している販売先がないかが確認項目となります。

与信限度を超過するということは、当初見込んだ販売量を超えて商売が行われているということになりますので、その原因を突き止める必要があります。もし競合他社が取引先の異常をつかんで撤退した分が自社に流れてきているということであれば大変なことになります。

商品を引き渡し、所有権が販売先に移った時点で、取引先に対する債権(販売代金を受け取る権利)が発生します。販売代金が期日通りに入金されているかをしっかり確認することが必要です。

またさらに一度社内で承認された与信限度を超過して取引を行うことは、社内ルール違反であることを現場に意識してもらい浸透させなければなりません。営業部門では、常に債権残高に注意して与信限度を超過しないように営業活動を進めることが求められます。そして、万一販売先が倒産しても焦げ付き金額を与信限度より少ない金額に抑えておくようにします。

債権管理・限度管理を効率的に行うには、できれば販売先ごとに取引限度、債権残高、債権実績推移、手形残高明細等が即時に確認できるような債権管理システムの構築が望ましいでしょう。

管理部門では、毎月定期的に以下のような与信限度の異常先リストを抽出し、営業部門に通知します。異常先は以下のものが挙げられます。営業部門はそれぞれに対して対処するようにします。

  • 与信限度期限切れ先・・・与信限度の有効期限が切れている先。
  • 与信限度超過先・・・債権残高が与信限度を超過している先。

営業部門では、管理部門からの通知に対し、すぐに発生の理由について確認します。取引先の業況が良くなって需要が高まっている、あるいは自社商品の競争力が高くて他社からシェアを奪っているといった内容であればいいのですが、取引先の業況が悪くなり、競合他社が撤退している中で注文が自社にシフトしていることなどが原因であればすぐに対策をとる必要があります。

与信限度額超過の理由

与信限度超過の解消方法としては、与信限度の増額か債権の圧縮かを実施することとなります。債権の増加が不自然でなく、取引先の信用力を分析して問題がないと判断できる場合には与信限度の増額を、そうでない場合は債権額の圧縮を選択します。債権を圧縮する場合は、債権の圧縮時期とその方法を検討し、計画を立てて実施します。
与信限度の順守は、与信管理ルールの要となるため、管理を厳しく運用していくことが大切です。いちど習慣づけられれば、次第に窮屈さはなくなるでしょう。

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