与信管理ってどうやって行うの?
- TOP
- 知る・学ぶ
- リスモングの与信管理講座
- 与信管理ってどうやって行うの?
与信管理の流れは、図のように2つのプロセスに分けることができ、与信管理規程などの社内ルールを基準にして実施していきます。

与信チェック方法1. 与信承認プロセス
第一のプロセスは、取引に際して、取引先などについて情報収集を行い、さまざまな角度からの分析を元に企業の信用力を判定した上で取引の可否を決裁し、契約締結や保全策を講じていくというプロセスで、与信承認プロセスといいます。
- 商談開始
取引候補先が現れると、取引先として妥当で、商談を進めてよいかをまず営業部門で調査します。この場合の調査は、取引先を訪問する直接調査が原則です。それと並行して管理部門にも調査を依頼します。 - 情報収集
取引先について多面的に情報を収集します。取引先から直接入手できる情報と、信用調査会社や、リスクモンスターなどの企業情報・与信管理サービスから入手する情報、そして取引履歴などの社内情報を集めます。 - 信用力評価
集めた情報を分析して取引先の信用力を評価し、取引するのにふさわしいかどうかを評価します。評価には、以下の分析を用います。(1)定量分析
貸借対照表や損益計算書といった決算書の数値の分析(2)定性分析
経営者の資質や得意分野、販売基盤、業界環境や参入障壁、労使関係などの分析(3)商流分析
商売形態、決済条件、仕入先や販売先の先にあるエンドユーザーなどの取引の流れの分析 - 与信限度決裁
担当者は、取引開始の申請を行います。与信限度とは、取引先ごとに設定する売掛金の上限金額のことで、これ以上掛売りしてはいけないという限界点です。与信限度は社内ルールに沿って営業部門の申請内容や管理部門の審査結果を参考にして、決裁者が決裁します。決裁者はその取引における意思決定の責任者となります。 - 契約条件交渉
取引開始の決裁が行われた後、取引先と(4)の決裁内容に従って、契約条件についての交渉を行います。交渉がまとまれば、契約を取り交わし、取引を開始します。なお、(4)の決裁の際に取引先から担保を取って、債権の保全を図ることが条件となっている場合は、その交渉も同時に行います。
与信チェック方法2. 与信事後管理プロセス
2つ目のプロセスは、各営業部署、支店、子会社、関係会社を含めた債権・債務残高、担保の状況などを管理し、与信限度を定期的に見直し、さらに債権の回収状況を管理するというプロセスで、信用力の見直しにより、与信限度を上げたり下げたりします。これを、途上与信の与信事後管理プロセスといいます。
- 債権管理・限度管理
取引が開始されると、売掛金が決済条件で定めた期日通りに回収できているかを管理します。支払の遅れは重大な危険シグナルとなる場合がよくあります。
また取引の上限である与信限度を設定している場合は、与信限度が未設定の先や与信限度をオーバーして取引をしている先、与信限度の期限が切れている先などを抽出して是正するなど、適正に運用するよう管理を行います。 - 定期見直し
与信承認プロセスの(2)と同様、取引先について多面的に情報を収集します。取引先から直接入手できる情報に加え、信用調査会社や、リスクモンスターなどの企業情報・与信管理サービスを活用して、信用状態やその変化に関する外部情報を収集します。あわせて、社内の取引履歴や入金状況などの内部情報も確認します。 - 問題案件管理
自社への支払に遅延が発生したり、不安情報をキャッチして取引先の異変を察知したりした場合、直ちに情報収集や担保取得などの対策をとり、管理体制を強化します。 - 回収・事故管理
取引先の倒産によって事故が発生した場合には、回収活動を行い、少しでも被害を小さく抑えます。
まとめ:取引開始前から取引後まで、継続して与信管理を行う
与信管理は、取引開始時に信用力を確認して終わるものではありません。取引先の情報を収集・分析して信用力を評価し、適切な与信限度を設定したうえで、取引開始後も債権残高や入金状況、信用状態の変化を継続的に確認していくことが重要です。
情報収集にあたっては、取引先から直接得られる情報だけでなく、信用調査会社やリスクモンスターなどの企業情報・与信管理サービスから取得する外部情報、自社に蓄積された取引履歴などの内部情報を組み合わせ、多面的に判断する必要があります。
また、取引先の信用力は、業況や財務内容、取引状況などによって変化します。そのため、一度設定した与信限度や取引条件についても定期的に見直し、支払遅延や信用状態の悪化などの変化を把握した場合には、速やかに情報収集や取引条件の見直し、債権保全などの対応につなげることが重要です。
こうした与信管理をすべて自社だけで行うには、企業情報の収集や信用力の評価、与信限度の設定、既存取引先のモニタリングなど、多くの工数と専門知識が必要になります。
リスクモンスターでは、新規取引先の信用判断から、既存取引先の一括見直し・継続的なモニタリング、与信限度額の設定、与信管理規程・ルールの策定まで、企業の与信管理体制の構築・運用を幅広く支援しています。
「取引先を客観的な基準で評価したい」「与信管理の業務負荷を軽減したい」「継続的に取引先の変化を把握したい」といった課題をお持ちの場合は、リスクモンスターの与信管理サービスをご活用ください。
与信管理の具体的な進め方や、業務を効率化するためのポイント、セルフチェックリストをまとめた「与信管理スタートアップガイド」も無料でご用意しています。自社の与信管理体制の確認・見直しにぜひお役立てください。
与信管理スタートアップガイド
【安全な取引を続けるために必要なこと】
- 与信管理に必要なプロセスとは
- 与信管理を効率化するために
- 与信管理セルフチェックリストで確認
与信限度額の設計と運用術
適切な与信限度額の設定方法とは?
- 理想的な与信限度額の運用ルールについて
- 3つの運用タイプ診断で自社の弱点を明確化
- RM与信限度額で与信管理をもっと効率的に
関連のサービス
リスクモンスターサービス一覧
リスクモンスターは企業を守る与信管理や反社チェックをはじめ、 営業戦略やデータ活用などお客様ごとの経営課題に合わせた幅広い解決策をワンストップで提供します。
与信管理サービス
新規取引先の与信確認から、既存取引先の一括見直しや継続的なモニタリングまで、企業の与信管理を幅広くサポートします。さらに、与信管理規程・ルールの策定支援や債権保証サービスまで、一気通貫で安心の仕組みづくりをお手伝いします。
反社チェックサービス
新規取引先の個別チェックはもちろん、既存取引先の一括確認や定期レポートによる差分チェックまで対応。煩雑になりがちな反社チェック業務を「ラク」にします。
企業データ活用サービス
「企業取引に関するお悩みをまとめて解決」をコンセプトに、データクレンジングや名寄せ、アタックリスト作成、API連携など、企業データを最大限に活かす多彩なサービスを展開しています。
与信管理講座の目次
