RM格付
約100万社の倒産分析データに裏付けられた倒産判別に特化した格付で、貴社の与信管理業務の精度を高めます。2000年12月のサービス開始以来、540万社超にのぼる膨大な企業群を対象に格付し、統計的に倒産確率を算出・公表している実績のある指標です。
- POINT
- 企業倒産に特化。与信管理の目的に即したシンプルな指標です。
- 多目的な情報を反映。30を超える情報リソースから各種情報を毎日入手・分析。
- 高い精度の格付。倒産の約約93.2%が下位格付のE・F格(実績は月次で開示)。
RM格付の定義
企業をA、B、C、D、E、Fの6段階(※細分化を含めると9段階)に格付しております。
倒産実績に裏付けられた独自の与信管理指標で、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産しやすい企業といえます。
RM格付 | 定義 | 想定倒産確率(年間) |
---|---|---|
A | 支払能力が非常に高い | 0.05~0.1% |
B | 支払能力が高い | 0.5~1.0% |
C | 支払能力は中程度 | 1.0~1.5% |
D | 将来の支払能力に懸念がある(取引には調査が必要) | 2.0~2.5% |
E1 | 将来の支払能力に懸念がある(取引には調査が必要) | 3.0% |
E2 | 3.5% | |
F1 | 通常取引不適格先(取引には十分な調査が必要) | 5.0% |
F2 | 6.0% | |
F3 | 7.0% | |
G | 判断不能先 |
RM格付の実績
RM格付は統計的に倒産確率を算出している倒産実績に裏付けられた独自指標であり、倒産判別力も非常に高い実績となっております。
- 年間倒産確率(想定):F格 6%
- 倒産した企業の約約93.2%がE・F格から倒産
(2023年4月~2024年3月の実績)
※「判定不能企業」はG格としています。(具体的には1.新設企業、2.情報開示を拒否した企業、3.前回調査が非常に古い企業、4.格付判断できない業種の企業、 5.預金等業務を伴う金融機関等)
倒産企業の格付(2023年4月~2024年3月の実績)
RM格付の算出ロジック
定期的なデータの更新による変更に留まらず、毎日の信用情報の収集・分析によりアナリストが補正を続けているのもRM格付の大きな特長です。審査ロジックは、年に2回倒産傾向や経済・社会情勢に合わせて見直しを実施しておりますので、会員企業様は常にアップデートされた指標をご覧いただけます。
Main Analysis 1 与信先企業自体の信用力分析
経営基盤、収益性、財務基盤から与信先企業自体のデータを点数化し、倒産に近い企業か遠い企業かの判別を実施します。
Main Analysis 2 過去の倒産企業内容と比較
約100万社に及ぶ過去の倒産企業に共通して現れる企業データの特性をパターン化し、与信先企業のデータと比較します。企業データが倒産パターンに近い形であれば格付が下がり、逆に遠ければ格付が上がるように設定しております。
分析項目としては、規模、収益基盤、資本、財務基盤、公開性、信用動向といった項目が挙げられ、多面的な分析を行っております。
Main Analysis 3 与信先企業のタイムリーな信用情報分析
企業データはデータになった時点で既に過去の情報となります。しかし、一方で企業は「生き物」ですので、信用力は日々刻々と変わります。当社では毎日さまざまな特殊・不安情報を収集し、それを専門のアナリストスタッフが分析することにより、格付の補正をタイムリーに実施し、最新の信用力評価を行っております。
e-与信ナビ
取引先が倒産に近いか遠いかを表す6段階(細分化では9段階)の格付や、取引先ごとの与信限度額が瞬時にわかります。
e-管理ファイル
クラウド型システムで効率的な顧客管理。分析レポートも充実しています。約30の情報機関から毎日情報を収集し危険な兆候をキャッチし、信用状況に変化があればお知らせします。
ポートフォリオサービス
取引先の全体分析や条件の見直しが低コスト・短期間で可能です。貴社よりお預かりした取引先リストに基づき分析を行うことによって、与信リスクを定量化し、リスクの所在を明確にします。