審査部門の予算策定術(7)~与信管理に必須な予算項目(2)<債権保全>~

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審査部門の予算策定術(7)~与信管理に必須な予算項目(2)<債権保証>~

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 会社経営において、投資はできるだけ効果を考えて行い、経費は最小限に

抑えることが重要課題です。審査部門においてもこれは同様です。

 どれだけのコストをかけるのか、経営上の決定事項ですが、少しでも審査

部門の考えや、ビジネスの成長につなげるために審査部としてやるべきこと

を経営者側に明確に伝えることで、その意思決定に関与または影響を与える

道を探るべきです。コスト削減するだけがよいことではないのは自明です。

 1月~3月にかけて、自社の与信リスクの現状を示しながら、審査部門と

して機能を果たすために必要な予算をどう獲得するか、あるいはどう使って

いくかを一緒に考えたいと思います。今回は、与信管理予算策定において重要な

予算項目について詳しく見ていきます。

4.審査部門の予算項目とは

予算策定に必須な項目としては大分すると以下の6つがあります。

(1)情報収集費

(2)担保取得・保証関連費

(3)人件費関連

(4)スキルアップにつなげる費用

(5)弁護士・司法書士費用等

(6)交際費、会議費

今回は(2)担保取得・保証関連費について詳しく見ていきます。

(2)担保取得・保証関連費

 担保取得する際には、契約書に貼る印紙代、また登記に関わる費用、確定日付の

取得費用などが必要になります。また保証会社を利用する際には保証料が必要です。

 リスクが高い先で対処が必要な先の数を把握したうえで見積もるようにしましょう。

予算を組むにはまずは使用するサービスを決めなければなりません。そこでサービス

決定にお役立ていただけるように保険・保証サービスについて簡単に比較をしていきます。

 

◇取引信用保険◇

○債権が優良化し、特に取引銀行・株主・仕入先など、対外的な信用力が向上。

○保険料率は債権保証サービスなどに比べて安い。

×険をかけたい取引先だけをピックアップして付保することはできない。

×スポット契約は不可

◇債権保証サービス◇

○個別の取引先や債権に対して契約可能

○保証対象とする取引先を一定件数以上ピックアップして、保証を掛けられる。

○取引先に対して保証契約を告知することなく契約が可能。

×取引信用保険よりも料率が高い。

◇ファクタリング◇

○売掛債権を回収期日前に資金化できるため、手形割引と同様の資金効果が得られる。

○取引先が多数ある場合、管理や回収に伴う手間を軽減する。

×取引先との取引基本契約の内容の変更が必要な場合がある。

×回収代行を一時的に解除できる条件を入れるのが一般的なため、

最終的に自社に与信リスクが戻ってくる可能性がある。

 取引信用保険や債務保証サービス、ファクタリングは、そのコストやリターンなど

において、それぞれ一長一短がある債権保全の手法です。会社の方針や取引先の与信

リスクの状況によって、適正に選択、もしくは使い分けることが大変重要です。

 リスモン独自の債権保証サービスである「SecuredMonster」は、これらの

債権保全サービスよりも使い勝手の良い自由度の高い債権保証サービスです。

○1社単位から最短1カ月の保証期間設定ができます。

○事前審査までは無料。webで3営業日で保証の引受の可否や引受金額を提示できます。

○保険などで保証から漏れてしまうE・F・G格の危険なお取引先についても、

 RM格付に応じた保証額を掛けられます。

詳細はこちらです。

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