調査結果発表:リスモン調べ~第1回「10年間A格を維持している企業」調査結果を発表
第1回「10年間A格を維持している企業」調査結果を発表
与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(以下リスモン、本社:東京都千代田区、http://www.riskmonster.co.jp/)は、第1回「10年間A格を維持している企業」調査を発表いたしました。
1.実施概要
・調査名称 : 第1回「10年間A格を維持している企業」調査
・調査方法 : 企業情報調査結果に基づく調査
・調査対象企業 : 2013年11月末時点で株式会社リスクモンスターがRM格付(A~F格)を付与している企業
・調査対象企業数 : 1,481,780社
2.調査結果
[1]「10年間A格を維持している企業」/集計結果
2013年11月末時点でリスモンがRM格付(A~F格)を付与している企業1,481,780社を対象に、2003年12月~2013年11月の10年間でA格を維持し続けている企業を集計したところ、1,559社となりました。(図表A)
1,559社のうち、上場会社(売上高2,000億円以上かつ従業員3,000人以上)114社については、図表Bにまとめております。
[2]「10年間A格を維持している企業」/規模別比較
10年間A格を維持している企業について、従業員数別に集計したところ、最もA格維持企業が多い規模帯は、従業員が「201人~500人」(362社)となりました。次いで「100人以下」が2位(314社)、「101~200人」、「501人~1000人」が3位(246社)と、集計対象企業数が多い小規模企業が上位を占める結果となっております。(図表C)
しかし、一方で、集計対象企業に対するA格維持企業の割合では、従業員数が多い企業ほど、その割合が高くなる傾向が顕著に表れていることから、定説どおり大規模企業の方が優良かつ安定した企業になりやすいことが表れているといえます。
[3]「10年間A格を維持している企業」/業種別比較
10年間A格を維持している企業について、業種別に集計したところ、A格維持企業が多い業種のランキング1位は「製造業」(619社)でした。次いで「卸売業」が2位(315社)、「サービス業他」が3位(168社)となりました。
以下、4位「情報通信業」(111社)、5位「小売業」(106社)、6位「運輸業、郵便業」(58社)、7位「識別・設備工事業」(53社)、8位「総合工事業」(40社)、9位「不動産賃貸・管理業」(29社)、10位「電気・ガス・熱供給・水道業」(22社)と続いております。(図表D)
「製造業」がランキング1位となっている点については、我が国の強みであるモノづくりの基盤の硬さが表れているものであると考えられます。また一方で、参入障壁が高く、寡占市場となり易いインフラ事業の電気・ガス・熱供給・水道業については、A格維持社数は少ないものの、集計対象企業数に対して2.49%と極めて高い割合を有していることから、その業界特性が色濃く表れた結果といえます。
[4]「10年間A格を維持している企業」/地域別比較
10年間A格を維持している企業について、地域ごとに分布状況を集計したところ、A格維持企業が多い都道府県のランキング1位は「東京都」(469社)であった。次いで「大阪府」が2位(250社)、「兵庫県」が3位(57社)となりました。
以下、4位「新潟県」、「愛知県」(51社)、6位「神奈川県」(46社)、7位「福岡県」(45社)、8位「北海道」(43社)、9位「京都府」(41社)、10位「広島県」(37社)と続いております。(図表E)
また、同様にエリアごとの分布状況の集計では、ランキング1位が「関東地方」(600社)、2位が「近畿地方」(395社)、3位が「中部地方」(206社)となっております。
「東京都」や「大阪府」については、所在する企業数が多いことに加え、上場会社をはじめとする優良企業が集まりやすいことが、上位にランクインしている理由といえます。一方で、4位にランクインしている「新潟県」については、集計の対象となる企業数は、32,000社強と決して多くはありませんが、A格維持企業を多数輩出していることから、優良企業を育てやすい土壌を有する地域と考えることができるでしょう。
3.総評
それらの殆どは、有名な大規模企業であろうと推測されがちですが、[2]で述べたとおり、A格維持企業の約60%は非上場企業であり、同じく約35%は従業員200人以下の中小企業となっております。(図表C)
一見すれば、我が国の経済は図表Aに掲げたような企業のみが支えているものと思いがちですが、実態はそれらの企業に加えて、モノづくりを中心とした事業基盤を背景に、大都市のみならず地方都市にも根を張り、中小規模ながらに安定した経営を続けている企業が、下支えしていることが、今回の調査結果から読み取ることができます。
リスモン情報
リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2024年3月末時点で14,007(内、与信管理サービス等7,498、ビジネスポータルサイト等3,074、教育事業等2,964、その他471)となっています。
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