調査結果発表:リスモン調べ~第2回「隣の芝生(企業)は青い」調査
第2回「隣の芝生(企業)は青い」調査
若手ほど他社を羨み転職を希望
与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、第2回「隣の芝生(企業)は青い」調査結果を発表いたしました。
調査結果
(1)20 代が最も羨望率高い
調査対象者 1,000 名に対し「知人や友人の勤め先に対する羨望の有無」を調査したところ、「羨ましいと感じたことがある」(回答率 41.9%)が「羨ましいと感じたことはない」(同 58.1%)を下回りました。前回調査との比較では「羨ましいと感じたことがある」の回答率が 5.8 ポイント減少する結果となりました。
「羨ましいと感じたことがある」と回答した内訳を「性別」、「婚姻」、「年齢」、「職業」、「年収」ごとに集計したところ、男女別では「男性」(回答率 37.8%)よりも「女性」(同 46.0%)、婚姻状況別では「既婚者」(同 40.5%)よりも「未婚者」(同 42.8%)の回答率が高い結果となりました。年齢別では「20 代」(同 48.5%)が最も高い回答率となり、年齢層が高くなるにつれて回答率が減少しました。
一方、「羨ましいと感じたことがない」との回答率としては、職業別では「無職」(同 79.2%)、「公務員」(同 65.5%)、年収別では「1,000 万円~1,500 万円」(同 69.4%)、「1,500 万円以上」(同62.5%)の高収入層において、高い結果となりました。(図表A)
(2)トヨタ自動車は連続トップ!
知人・友人の勤め先を羨ましいと感じている人に対して「羨ましいと思う企業名」を調査したところ、1位「国家公務員」(回答率 19.5%)、2位「地方公務員」(同 18.9%)、3位「トヨタ自動車」(同6.5%)、4位「パナソニック」、「三菱商事」(同 2.1%)となりました。
第1回「隣の芝生(企業)は青い企業ランキング」の結果と比較したところ、前回調査に続いて1位「国家公務員」、2位「地方公務員」となっており、公務員に対する羨望度の高さがうかがえます。事業会社の中では「トヨタ自動車」(同 6.5%)が前回調査に続いて1位となりました。
前回調査からの順位変動が大きい企業としては、6位「伊藤忠商事」(前回 41 位)、9位「富士フイルム」(同 41 位)、16 位「ソフトバンク」(同 41 位)のランクアップが目立ちます。一方、8位「ソニー」(同5位)は前回からランクダウンし、「富士通」(前回8位→今回 44 位)、「キヤノン」(前回9位→今回 44 位)などがトップ 20 圏外となりました。(図表B)
(3)羨ましいと思うポイントはやはり「給料」
知人・友人が勤める企業について羨ましいと感じる理由を調査したところ、「給料が高い」(回答率 56.3%)が最も多く、次いで「福利厚生が充実している」(同 45.1%)、「安定性がある」(同40.3%)、「知名度が高い」(同 25.3%)の順となりました。
羨ましいと感じるポイントについて性別、年代別、年収別に調査したところ、性別ではランキングに大きな差はなく、女性において「福利厚生が充実している」、「安定性がある」の回答率の高さが目立ちました。年代別でも1位はすべて「給料が高い」であり、上位3項目に変化はなく、総じて老若男女問わず、給料が高く、福利厚生が充実し、会社が安定している点を羨ましいと感じているという結果となりました。(図表C)
また、羨ましいと思うポイントを年収別に集計したところ「1,000 万円~1,500 万円」と「1,500 万円以上」の高収入層において、「福利厚生が充実している」が上位3項目に入らず、「残業が少ない」との回答率が他の年収層よりも高い結果となりました。(図表D)
総評
自分のものより他人のものの方が良く見えるということの例えとして「隣の芝生は青く見える」と表現されます。本アンケートは自身の勤め先と知人・友人の勤め先を比較して、どれほど「隣の芝生(企業)が青く見えているか」を調査したものです。
今回の調査によれば、約4割が知人や友人の勤め先について羨ましいと感じたことがあり、男性よりも女性、そして年齢層が低くなるほど、羨ましいと感じやすいという結果となりました。
羨ましいと感じる理由では「給料が高い」ことや「福利厚生が充実している」、「安定性がある」が上位となりました。羨ましいと感じる企業名の回答上位に、給料が高く福利厚生が充実しているイメージが強い「大企業(上場)」のトヨタ自動車やパナソニック、「安定性」の代名詞である公務員がランクインしていることからも、羨ましいと思われている具体的な企業のイメージがうかがえます。
一方、「羨ましいと感じている企業に転職したいか」との質問に対しては、約半数が「転職したくない」と回答しています。理由としては「残業が少ない」、「職場から自宅が近い」、「転勤がない」など「今の職場における働き方の維持」を重視した回答が目立ちました。(図表E、図表F)
羨ましいと感じる理由のトップは性別、年齢、年収にかかわらず「給料が高い」であったことを考慮すると、高い給料は羨ましく感じているものの、それに伴う働き方の大幅な変化は望んでいない人が多いと言えそうです。
「隣の芝生は青く見える」とは隣の家の事情を良く知らないが故に自身の環境よりも良い環境にあるように見えることを指している言葉でもあり、今回の調査によれば社会人経験の浅い若手ほど隣の芝生が青く見えやすく、転職による働き方の変化も厭わないと考えていると言えます。
一方、年齢を重ねるほど隣の芝生が青く見えなくなるということは、社会人経験の中で「どんな会社であっても、それぞれ問題や不満がある」ということが理解できるようになっていくということではないでしょうか。
とは言え周りに羨ましがられる職場に勤めているということは非常に誇らしいことであり、「隣の芝生が青く見えている」若手に対して他の会社も大変なのだと諭すのではなく、環境の変化も厭わないバイタリティのある若手が「自社の芝生こそ青いのだ」、「自社の芝生をより青く見えるようにしたい」と思うような努力をする企業が増えていくことを期待します。
※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/archive.html#h226
実施概要
・調査名称 : 第2回「隣の芝生(企業)は青い」調査
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・期間 : 2019 年7月 12 日(金)~2019 年7月 16 日(火)
・調査対象者 : 20~69 歳の男女個人 1,000 人
・有効回収数 : 1,000サンプル
リスモン情報
リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2024年3月末時点で14,007(内、与信管理サービス等7,498、ビジネスポータルサイト等3,074、教育事業等2,964、その他471)となっています。
ホームページ https://www.riskmonster.co.jp/
本件に関するお問合せ先
リスクモンスター株式会社 カスタマーセンター 広報担当
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