調査結果発表:リスモン調べ 第10回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査~公務員がTOP2を奪還!文系はエンタメ企業、理系は製造業が人気~
第10回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
~公務員がTOP2を奪還!文系はエンタメ企業、理系は製造業が人気~
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、第10回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表いたしました。
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査サマリー
●本ランキング1位は「国家公務員」、2位「地方公務員」、3位「任天堂」となりました。前回調査で9回連続トップ2独占から外れた公務員が、今回再びトップ2を奪還しました。
●「しまむら」(前回60位→今回14位)や「味の素」(前回42位→今回5位)、「全日本空輸(ANA)」(前回37位→今回6位)など、トップ20のうち半数近くが前回調査20位以下からのランクインとなっており、大幅な顔ぶれの変動が生じました。
●文系学生の就職希望先は、1位「国家公務員」、2位「地方公務員」、3位「任天堂」となりました。文系ランキングをみると、「オリエンタルランド」、「ソニー・ミュージックエンタテインメント」、「テレビ朝日」、「日本テレビ」などの娯楽・エンターテインメント業界の人気がうかがえます。理系学生の就職希望先では、1位「国家公務員」、2位「味の素」、3位「地方公務員」となりました。理系ランキングをみると、トップ20のうち10社が製造業となっており、専門知識を活かせる開発や製造の現場で働きたいという意向が表れた結果となっています。
▼本調査の詳細はこちら
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
調査概要
・調査名称 : 第10回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・調査期間 : 2024年6月25日(火)~7月8日(月)
・調査対象者 : 大学1年生および2年生の男女個人
・有効回収数 : 598サンプル
調査結果
(1)上位20社のうち、10社が製造業
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の1位は「国家公務員」(回答率6.5%)でした。次いで「地方公務員」が2位(同5.7%)、「任天堂」が3位(同5.0%)となり、以下、4位「日本航空(JAL)」(同4.3%)、5位「味の素」(同3.7%)、6位「全日本空輸(ANA)」(同3.3%)、7位「ソニー・ミュージックエンタテインメント」(同3.0%)と続きました。
前回調査で9回連続トップ2独占から外れた公務員が、今回は再びトップ2を奪還しました。また、「しまむら」(前回60位→今回14位)や「味の素」(前回42位→今回5位)、「全日本空輸(ANA)」(前回37位→今回6位)など、上位20社のうち半数近くが前回調査の20位以下からのランクインとなっており、大幅な顔ぶれの変動が見られます。
業種別では、製造業が10社(任天堂、味の素、パナソニック、大塚製薬、トヨタ自動車、ソニー、サンリオ、資生堂、山崎製パン、アップル(Apple))を占め、前回に引き続き最も多い結果となりました。製造業以外では、航空運輸業、娯楽業、情報サービス業、鉄道業がそれぞれ2社ずつランクインしています。(図表A)
なお、ランキングトップ100については図表Bにまとめています。(図表B)
※各企業を「選択した理由」(自由回答)については、リスモンホームページの調査結果レポートをご参照ください。
(2)男性は交通インフラ企業、女性はエンタメ・生活に密接する企業が人気
男女別の集計では、男性の1位は「国家公務員」(回答率7.4%)で、前回1位の「任天堂」(同5.0%)は3位となりました。「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」や「日本航空(JAL)」、「全日本空輸(ANA)」など、交通インフラ業界の人気が高い傾向が表れました。
女性の1位は「地方公務員」(同6.0%)で、前回1位の「サンリオ」(同4.3%)は6位でした。「ソニー・ミュージックエンタテインメント」、「日本テレビ」、「オリエンタルランド」などの娯楽・エンターテインメント業界や、「味の素」、「資生堂」、「しまむら」など、日常生活に密接する企業のランクインが目立ちます。(図表C)
(3)文系はエンタメ企業、理系は製造業が人気
文理別では、文理ともに1位は「国家公務員」(文系回答率6.7%、理系同6.3%)でしたが、文系2位の「地方公務員」(文系同6.4%)は、理系では3位(理系同5.0%)となり、理系2位には、「味の素」(同5.7%)でした。文系では、「オリエンタルランド」、「ソニー・ミュージックエンタテインメント」、「テレビ朝日」、「日本テレビ」など、娯楽・エンターテインメント業界が根強い人気が生じているのに対して、理系では、トップ20のうち10社が製造業となっており、専門知識を活かせる開発や製造の現場を志向する傾向が見られました。(図表D)
(4)年収は就活生より高額の600万円~2,000万円を希望
就職先の選定において重視する点としては、1位が「給与額」(回答率49.2%)、2位が「勤務地」(同34.6%)、3位が「福利厚生」(同24.2%)でした。上位3項目は、前回と同じ順位で、大きな変化はありません。また、今回新たに加えた「勤務形態(出社orオンライン)」(同9.9%)は全体で9位となり、気にする学生は1割程度に留まりました。(図表E)
「給与額」については、最低限実現したい生涯最高年収として、「600万円~800万円」(同19.4%)が前回調査に続いて最も多く、次いで「800万円~1,000万円」(同17.7%)、「1,000万円~2,000万円」(同15.9%)の順となりました。
なお、2024年5月に就活生を対象に実施した「第10回 就職したい企業・業種ランキング」の主な回答層が「400万円~800万円」でした。これを踏まえると、大学1、2年生の方が高額な年収を希望していることが分かります。(図表F)
(5)「スキルアップにつながる仕事をしたい」学生は、資格取得・サークル活動に積極的
就職先選定における学生の行動基準について調査したところ、将来望む就業の形として最も多かったのは、「出世して高収入を得たい」(回答率25.3%)で、前回から4.0ポイント増加し1位となりました。以下、2位「プライベートを優先させたい」(同17.9%)、3位「優良企業で安定的に働きたい」(同17.1%)は、前回調査と同じ順位でした。
「出世して高収入を得たい」については、学年別・性別・文理別のすべてで1位を占め、特に「1年生」(同28.9%)と「男性」(同28.5%)では、2位の「プライベートを優先させたい」との差が10ポイント以上高い回答率となっています。(図表G)
また、将来望む就業形態と、就職活動のための準備活動の関係性を集計したところ、「スキルアップにつながる仕事がしたい」と考える学生のうち、「特に何もしていない」と回答した割合は20%を下回り、目的意識をもって活動する傾向が見られました。一方で、他の就業形態を望む学生においては、3~4割が「特に何もしていない」と回答しており、具体的な取り組みをイメージできていない様子がうかがえます。(図表H)
総評
第10回となる「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」は、1位「国家公務員」、2位「地方公務員」となり、「安定」の代名詞である公務員が再びトップ2を占める結果となりました。
大学1、2年生は、就業に対して「出世して高収入を得たい」と考える傾向が強く、最も重視する「給与額」については、約半数の学生が年収「600万円~2,000万円」を希望しています。一方で、就活生では、約半数が「400万円~800万円」が主な回答層であり、大学1、2年生の方が高い年収を希望していることが分かります。特に「1年生」や「男性」は、「起業」や「出世による高収入の獲得」の回答率が高く、就業に対するアグレッシブな姿勢がうかがえます。
その一方で、就職活動の準備活動に関しては、約3人に1人が「特に何もしていない」と回答しており、自身が望む就業イメージと現状の取り組みが一致していない状態の学生が少なくないとみられます。
昨今の就職活動は、大学3年生頃から企業のインターンシップなどに参加し、企業や仕事の雰囲気を感じ取りながら、徐々に自身が就職するイメージを醸成させていくスタイルが主流です。そのため、大学1、2年生の多くは、「就職はまだ先のこと」と捉えやすく、就業実態に関する知識やイメージが漠然とした状態であると考えられます。
学生には、学業やその時期にしかできない体験を充実させつつも、社会人や先輩の体験談を聞くなど就業イメージを具体化させて、自身の生涯を大きく左右する就職活動にしっかりと備えてほしいものです。大学1、2年生が、就職活動開始までの1~2年間を有効活用し、「自身にとって最良の就業」を実現することを願います。
▼本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/cvlSH-FwZMI
リスモン情報
リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2024年3月末時点で14,007(内、与信管理サービス等7,498、ビジネスポータルサイト等3,074、教育事業等2,964、その他471)となっています。
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