調査結果発表:リスモン調べ 第12回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」 ~ 子・孫の希望に寄り添う父母・祖父母。「安定企業」で「得意分野を生かした仕事」を願う ~
第12回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果発表
~子・孫の希望に寄り添う父母・祖父母。「安定企業」で「得意分野を生かした仕事」を願う~
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、第12回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果を発表いたしました。
調査の背景
5月5日のこどもの日に合わせて、父母・祖父母800名に対し、お子さん/お孫さんの将来の職業についてどのように考えているのか、アンケート調査を実施しました。
「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果サマリー
今回の調査結果では、1位は「国家公務員」、2位「地方公務員」、3位「トヨタ自動車」、4位「任天堂」、5位「パナソニック」となりました。公務員が1位、2位を独占し、トヨタ自動車が3位となっている点は、従来の傾向が続いています。
一方、セグメント別の集計結果では、子どもの勤務先として任天堂がトヨタ自動車を上回ったことや、男子の勤務先としてトヨタ自動車が地方公務員を上回ったことが、従来からの変化として挙げられます。
父母・祖父母は、お子さん/お孫さんの勤務先として、「安定」した経営のもと「人並み」の収入が得られる企業を望み、その上で、「本人の得意分野を生かして活躍してほしい」、「グローバルに活躍してほしい」と願っていることが表れた調査結果となりました。
近年では、保護者の反対による内定辞退を避けるために、内定時に「オヤカク」なる保護者に対する入社同意確認を行う企業も現れており、新入社員の保護者に対する配慮に変化が生じています。かかる状況において、本調査の結果を踏まえれば、企業としては、「経営の安定化」や「労働環境の健全化」を図り、本調査の上位ランクイン企業のように父母・祖父母世代にも認められる企業を目指すことが、優秀な人材を確保するための重要な要素と言えるでしょう。
▼本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/GOJFzsjIRHw
調査概要
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・期間 : 2024年3月15日(金)
・調査対象者 : 未成年の子(男)をもつ20~69歳の男女個人 200人
未成年の子(女)をもつ20~69歳の男女個人 200人
未成年の孫(男)をもつ20~69歳の男女個人 200人
未成年の孫(女)をもつ20~69歳の男女個人 200人
・調査対象企業と選定方法: 各業界の大手企業・組織200社を抽出
・有効回収数 : 800サンプル
調査結果
(1)トップ20のうち製造業が半数、次いで総合商社が人気
第12回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査のランキング1位は「国家公務員」(回答率16.0%)となりました。次いで2位「地方公務員」(同13.3%)、3位「トヨタ自動車」(同10.8%)、4位「任天堂」(同6.9%)、5位「パナソニック」(同5.4%)、6位「アップル(Apple)」(同5.3%)、7位「三菱商事」(同4.8%)、8位「伊藤忠商事」(同4.4%)、9位「ソニー」(同4.1%)、10位「日本航空(JAL)」(同3.9%)と続きました。
トップ20にランクインした業種は、製造業が10社(トヨタ自動車、任天堂、パナソニック、アップル(Apple)、ソニー、サントリー、本田技研工業(ホンダ)、日清食品、日立製作所、カルビー)となり、次いで、総合商社3社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産)がランクインしています。(図表A)
前回の調査結果と比較したところ、1位「国家公務員」、2位「地方公務員」の順位は入れ替わっているものの、引き続き公務員人気の根強さがうかがえます。また、3位の「トヨタ自動車」は、初回調査から民間企業における1位を維持しています。
ランキングが大きく変動した企業としては、ランクアップでは「オリエンタルランド」(前回58位→16位)、「アマゾン」(前回40位→19位)、「カルビー」(前回58位→19位)、ランクダウンでは「NTTドコモ」(前回8位→30位)、「NTTデータ」(前回19位→36位)、「キヤノン」(前回19位→51位)が目立っています。
なお、トップ100については図表Bにまとめました。(図表B)
(2)子の好きな製品・グローバル企業が多くランクイン
お子さん・お孫さん(以下、子・孫)別に勤めてほしい企業について集計したところ、子・孫ともに公務員がトップ2となり、トップ20のうち9社が共通してランクインする中、子に勤めてほしい企業においては、「任天堂」が「トヨタ自動車」を抜いて3位に浮上したほか、「オリエンタルランド」、「タカラトミー」など、子どもが好きな製品・サービスを扱う企業や、「アップル(Apple)」、「グーグル(Google)」、「アマゾン」などのグローバル企業が上位にランクインしました。一方で、孫に勤めてほしい企業では、「日本航空(JAL)」、「全日本空輸(ANA)」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」の航空・鉄道会社4社が上位にランクインするなど、子と孫とで傾向にやや違いがみられました。(図表C)
子・孫の男女別に勤めてほしい企業を集計したところ、男女ともに国家公務員が1位となった一方で、男子では「トヨタ自動車」(回答率13.8%)が、公務員を選択対象に加えた第5回調査以降で初めて「公務員」の牙城を崩し、2位にランクインしました。また、男子の子・孫に勤めてほしい企業には、「ソニー」、「日立製作所」、「本田技研工業(ホンダ)」、「キヤノン」、「タカラトミー」、「富士通」、「三菱重工」など、メーカーが多くランクインしているのに対して、女子の子・孫に勤めてほしい企業では、「サンリオ」、「資生堂」、「オリエンタルランド」、「カルビー」、「イオン」、「味の素」、「花王」など、アミューズメント企業や美容・飲食料品・生活関連商品を扱う企業のランクインが目立ちました。(図表D)
(3)勤務先イメージは『経営の安定性』、働き方は『得意分野を生かした活躍』が1位
子・孫に勤めてほしい企業において重視するイメージについて調査したところ、1位「経営が安定している」(回答率46.1%)、2位「過重労働・ハラスメントがない」(同40.5%)、3位「福利厚生が充実している」(同39.5%)の順となりました。1位の「経営が安定している」は、子・孫、男女問わず高い回答率を得ており、子・孫の勤務先に対して、事業の安定性が一番の関心事であることが表れています。5位の「給与が高い」については、男子の回答率が4割と、女子に比べて10ポイント以上高い結果となっています。(図表E)
また、子・孫に期待する働き方を調査したところ、1位「趣味・特技を生かした活躍」(回答率45.4%)、2位「業歴の長い企業で企業の歴史を学んでほしい」(同32.0%)、3位「グローバル展開する企業での活躍」(同31.3%)となり、1位の「趣味・特技を生かした活躍」は、子・孫別、男女別ともに圧倒的な回答率を得る結果となりました。(図表F)
(4)父母・祖父母・本人も、希望年収は『人並み』
子・孫に勤めてほしい企業において、稼いでほしいと考える最低年収を調査したところ、「年収は気にしない」(回答率29.1%)が約3割を占め、最も多い回答となり、以下2位「500万円以上」(同 16.4%)、3位「600万円以上」(同 15.4%)と続きました。「年収は気にしない」以外では500万円前後に回答が集まっており、民間企業の平均年収が458万円(2022年版「民間給与実態統計調査」)であることや、重視するイメージにおいて「給与が高い」が5位とさほど重視されていないことを考慮すると、高収入への期待よりも人並みの収入を得て安定した生活をしてほしいと考える父母・祖父母が多い様子がうかがえます。2024年3月に実施した就職活動生向けの「第10回就職したい企業・業種ランキング」(以下、就活生ランキング)の結果においても、500万円前後の回答が多く、父母・祖父母の回答と共通した傾向がみられました。(図表G)
総評
5月5日のこどもの日に合わせて、父母・祖父母がお子さん/お孫さんの将来の職業についてどのように考えているのかを調査するため、第12回目となる「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」の調査を行いました。
今回の調査結果では、公務員が1位、2位を独占し、トヨタ自動車が3位となっている点については、従来の傾向が続いています。一方、セグメント別の集計結果では、子どもの勤務先として任天堂がトヨタ自動車を上回ったことや、男子の勤務先としてトヨタ自動車が地方公務員を上回ったことが、従来からの変化として挙げられます。
勤務先に対しては、経営の「安定性」を最も重視している傾向が明らかとなりました。また、期待する働き方としては、「趣味・特技を活かした活躍」を望んでいることも明らかとなり、父母・祖父母は、子・孫の勤務先として、「安定」した経営のもと「人並み」の収入が得られる企業を望み、その上で、「本人の得意分野を生かして活躍してほしい」、「グローバルに活躍してほしい」と願っていることが表れています。
本調査結果と就活生ランキングを比較すると、上位にランクインしている業種に、多少の相違は見られるものの、どちらも公務員がトップ2となっており、就活生においても「安定性」を重視していることが表れています。さらに、トップ20のうち半数近い9社が共通してランクインしていることや、希望する最低年収が平均年収程度であることに関しても共通点がみられ、父母や祖父母の思いは、結果として就活生の希望とさほど相違していない様子がうかがえます。(図表H)
近年では、保護者の反対による内定辞退を避けるために、内定時に「オヤカク」なる保護者に対する入社同意確認を行う企業も現れており、新入社員の保護者に対する配慮に変化が生じています。かかる状況において、本調査の結果を踏まえれば、企業としては、「経営の安定化」や「労働環境の健全化」を図り、本調査の上位ランクイン企業のように父母・祖父母世代にも認められる企業を目指すことが、優秀な人材を確保するための重要な要素と言えるでしょう。
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
※ 動画版リスモン調べはこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/GOJFzsjIRHw
リスモン情報
リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2024年3月末時点で14,007(内、与信管理サービス等7,498、ビジネスポータルサイト等3,074、教育事業等2,964、その他471)となっています。
ホームページ https://www.riskmonster.co.jp/
本件に関するお問合せ先
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