調査結果発表:リスモン調べ 第9回「仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表 ~「やりがい」、「適正な評価」が勤続意欲を高め、「給与の低さ」が退職希望につながる ~
第9回「仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表
~「やりがい」、「適正な評価」が勤続意欲を高め、
「給与の低さ」が退職希望につながる ~
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、 第9回「仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表いたしました。
今回の調査結果では、社員のおよそ3人に2人が現在の勤務先に「今後も勤め続けたい」と考えていることが分かりました。男性の方が女性よりも勤続意欲が高く、また年代別では、年齢が上がるにつれて勤続意欲が上昇する傾向がみられました。
「勤続希望」の理由として「会社の安定性」や「やりがい」が挙げられていることや、勤続意欲の高い人は「仕事に対して適正に評価されている」と考えていることから、これらが勤続意欲を高める要素といえそうです。
一方、「退職希望」の理由には、「給料の低さ」や「仕事にやりがいがない」が挙げられています。2021年3月実施の前回調査では、年収500万円未満の「勤続希望」が上昇しましたが、今回調査では低下しており、コロナ禍が終息に向かう中で、改めて年収に対する不満が増加しているものと考えられます。
企業の目標としては、従業員にやりがいのある仕事を与えながら、事業収益を拡大することで安全性を高め、従業員に正当な評価と高い給料を与えること、従業員としては、自らが高い目標をもって仕事に取り組むこと、それらが相乗効果を生み、会社の発展につながっていくことを期待します。
▼本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/Ur_YRynmGtk
調査結果
(1)「20代×年収800万円以上」において、退職希望が突出
調査対象者600名に聞いた「仕事・会社に対する勤続意欲」は、「今後も勤め続けたい(以下、勤続希望)」(回答率63.8%)が「勤め続けたくない(以下、退職希望)」(同36.2%)を大きく上回りました。
「勤続希望」と回答した内訳をみると、男女別では、男性(同67.3%)の方が女性(同60.3%)よりも勤続意欲が高く、世代別では、「20代」(同59.5%)から「30代」(同62.0%)、「40代」(同70.0%)へと年齢が上がるほど、勤続意欲が高くなっています。年収別では、「300万円未満」(同58.2%)、「300~500万円」(同61.3%)における勤続意欲が全体よりも低く、十分な収入を得られていないことが退職希望に繋がっている様子が表れています。また、勤続意欲が低い「女性」、「20~30代」、「500万円未満」においては、前回調査から更に勤続意欲の低下がみられる点も重要なポイントといえます。(図表A)
さらに、勤続意欲を世代別、年収別に集計したところ、「20代・800万円以上」(同37.5%)、次いで「20代・300万円未満」(同50.9%)、「30代・300~500万円未満」(同55.1%)、「30代・300万円未満」(同57.1%)において、勤続意欲の低さが目立つ結果となっています。(図表B)
(2)退職希望の理由1位は「給与」
「勤続希望」の理由を尋ねたところ、1位「安定した会社だから」(回答率41.8%)、2位「やりがいのある仕事だから」(同31.1%)、3位「職場の立地や設備がいいから」(同23.8%)の順となりました。「安定した会社だから」は、男女別・世代別すべての属性においてトップとなり、上位5項目は前回調査と同様の結果となりました。(図表C)
「退職希望」の理由を尋ねたところ、1位「給料が低いから」(同39.6%)、2位「仕事にやりがいがないから」(同29.0%)、3位「上司が信頼できないから」(同16.6%)の順となりました。「給料が低いから」は、第1回調査から「退職希望」理由の1位を継続しており、給料が勤続意欲に強く影響していることが表れています。(図表D)
(3)適正な評価が勤続意欲につながる
自身の仕事ぶりが、会社から適正に評価されていると感じるか否かを調査したところ、「適正に評価されていると思う(以下、評価されている)」(回答率48.3%)が「適正に評価されていないと思う(以下、評価されていない)」(同51.7%)を下回り、前回調査と逆転する結果となりました。
「評価されている」については、男女別では、「男性」(同51.8%)において過半数となった一方、「女性」(同46.8%)は半数を下回っており、適正に評価されていないと感じている女性が多い様子が表れています。世代別では「20代」、年収別では「500万円以上」において「評価されている」の回答が半数以上となりましたが、特に「年収500万円未満」においては、年収が下がるほど「評価されている」と感じる割合も下がる様子が浮き彫りとなっています。(図表E)
評価の適正性と勤続意欲の相関性を調査したところ、「評価されている」においては、「勤続希望」(同84.8%)が「退職希望」(同15.2%)を大幅に上回った一方で、「評価されていない」では、「退職希望」(同55.8%)が「勤続希望」(同44.2%)を上回り、評価の適正性と勤続意欲に高い相関性がうかがえる結果となりました。(図表F)
また、勤続意欲と出世願望の相関性を調査したところ、「出世願望あり」において「勤続希望」(同76.0%)が「退職希望」(同24.0%)を大幅に上回る結果となり、出世願望がある人の方が、勤続意欲が高い様子がうかがえます。(図表G)
時代遅れと感じる「働き方への取り組み」としては、1位「サービス残業」(同32.3%)、2位「人員増加されず業務効率化が図れない」(同30.7%)、3位「有給休暇が取得しにくい」(同26.2%)の順となりました。中でも、退職希望回答者においては、「人員不足により業務効率化が図れない」(同35.0%)、「サービス残業」(同30.4%)の回答率が高くなっていることから、退職希望に繋がりやすい項目といえます。(図表H)
総評
本調査によれば、3人に2人が現在の勤務先に「今後も勤め続けたい」と考えていることが分かりました。女性よりも男性の方が勤続意欲が高く、年齢が上がるにつれて勤続意欲が上昇する傾向に大きな変化はみられません。一方で、勤続意欲が低い「女性」、「20~30代」、「500万円未満」では、前回調査からさらに勤続意欲が低下している様子がうかがえました。
収入面においては、コロナ禍の真っ只中にあった2021年3月実施の前回調査にて、年収「500万円未満」の「勤続希望」が大きく上昇していましたが、今回調査では低下しており、コロナ禍の不安感から安定確保のために一時的に勤続意欲が上昇したものの、コロナ禍が終息に向かう中で、改めて年収に対する不満が増加しているものと考えられます。年収に対する不満は、「退職希望」の理由において「給料が低いから」がトップとなっていることからもうかがえます。
また、会社の「働き方への取り組み」のうち、「サービス残業」や「人員不足により業務効率化が図れない」は、従業員から「時代遅れ」と思われており、かつ退職希望にも繋がりやすい項目となっています。
他方、勤続意欲が高まる要素は、「勤続希望」の理由として「会社の安定性」や「やりがい」が上位となっている点や、「仕事に対して適正に評価されている」において勤続意欲が高い傾向にある点から読み取ることができます。
つまるところ、本調査の結果からは、出世意欲を持つ人が、安定した会社で、やりがいを感じながら精力的に働き、その仕事に対して適正な評価と対価を得ていることが、勤続意欲が最も高くなる条件といえます。
企業としては、従業員にやりがいのある仕事を与えながら、事業収益を拡大することで安全性を高め、従業員に正当な評価と高い給料を与えることを目標にすべきと考えますが、上述の条件のうち、出世願望をもって精力的に働くという部分は、従業員個人の資質も必要です。また、仕事に対する適正な評価や対価も、従業員から見た主観的なものでなく、客観的なものであることが前提となります。そのような意味では、会社や仕事の満足度を高めていくために、企業努力も必要ですが、従業員自らが高い目標をもって仕事に取り組む姿勢も大切ではないでしょうか。
※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
■リスモン調べ動画
今回発表の「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査はYouTubeの「リスモンちゃんねる」でもご覧いただけます。
https://youtu.be/Ur_YRynmGtk
実施概要
・調査名称 : 第9回「仕事・会社に対する満足度」調査
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・期間 : 2023年12月1日(金)~12月5日(火)
・調査対象者 : 20~49歳の男女個人 600人
・有効回収数 : 600サンプル
リスモン情報
リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2024年3月末時点で14,007(内、与信管理サービス等7,498、ビジネスポータルサイト等3,074、教育事業等2,964、その他471)となっています。
ホームページ https://www.riskmonster.co.jp/
本件に関するお問合せ先
リスクモンスター株式会社 カスタマーセンター 広報担当
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