与信情報分析のスペシャリストへの道②【リスクモンスター】
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リスクモンスター株式会社 メルマガ事務局
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りすもん与信管理講座
「リスモン独自の機能紹介 (第2回)~プレイバックモンスター」
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今月は4回にわたり、他社にはないリスモン独自の機能をご紹介します。
第2回は前回に引き続き「プレイバックモンスター」を、主に定性情報の分析に着目して
ご紹介して参ります。
皆様は「3~5期の企業データ分析」で安心していませんか?
しかし、重要なヒントは「もっと中長期的な傾向」に隠されているかもしれません。
一般的に、設立年月という観点から見た場合には、古い会社のほうが与信リスクは小さく、
新しい会社のほうが与信リスクは大きいということが言えます。
しかし、老舗企業だからといって、決して倒産しないというわけではありません。
あまりにも現在の社会経済情勢から遅れたビジネスモデルのままの企業、業歴に比べて
財務内容が充実していない会社、設立後何十年と経過しているのにも関わらず受注基盤が
安定していない会社は、すでに信用状態が悪化している傾向が見られるものです。
そうした場合、むしろ新興企業よりもリスクの大きい会社として評価することが妥当です。
資本金、株主、役員の変化は、企業の経営権、支配権を持っている主体の変化を示します。
ですから、この3点はセットで変遷をたどるとよいでしょう。
増資が行われた場合には、増資を引き受けた企業が大株主に加わっていないか、
そしてその企業から役員が派遣されていないかを調べましょう。
減資を行っている場合は、役員の顔ぶれが変化していないかを調べましょう。
また、経営悪化を予見して幹部が退職したり、取引銀行から役員が派遣されて
銀行の管理下に置かれていたりする場合もあります。
従業員数の変遷を見ることによって、企業の成長性や逆にリストラの進捗状況を
とらえることができます。成長している企業は従業員数の伸びが企業の成長性を見る
指標となります。売上の伸びよりも先に従業員数が伸びていくケースも見られるので、
注目すべき指標と言えます。逆に業績不振の企業であれば、業績と従業員数の変化を
比較することで、リストラの進捗状況を把握することができます。
主要仕入先の企業名が減っている場合は、その仕入先企業が危険な情報を入手し
取引を撤退している可能性があります。通常は、撤退に向けて少しずつ与信枠を
絞っていくので、日ごろからほかの納入先の動向に気を付けておくことが大切です。
また、主要販売先の履歴の中に倒産企業が含まれている場合には、貸倒れが発生
している可能性を探ります。その企業の倒産時期に利益額が少なくなっている場合は
貸倒れを償却している可能性を示し、逆にその兆候が見られない場合には不良債権を
内包している可能性があります。
主要販売先が信用度の低い企業中心へとシフトしている場合は、売上を確保することに
必死になるあまり、しっかりとした与信管理を行っていない可能性もあり、注意が必要です。
主力銀行(メインバンク)の有無、ある場合は取引歴やその変遷を調べます。
主力銀行が交替するということは、返済能力の低下などから、銀行の支援体制に重大な
変化のあった場合が覆うからです。特に上位行から下位行への変更については要注意です。
以上のように、定性情報には着目すべきポイントがたくさんありますが、
その懸念点の全てが、直近のデータに現れるわけではないのです。
「もう少し範囲を広げて、情報を確認すればよかった…」という事態を事前に防ぐため
中長期的な分析を行うクセをつけ、取引におけるリスクを最小限に抑えましょう!
以下はプレイバックモンスターを用いた分析事例です。
今回ご紹介したプレイバックモンスターは「e-与信ナビ」の機能です。