既存取引先の管理方法 (3)保証サービスの活用と与信管理教育・研修について

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異常検知には保証サービスの活用を

信用力が低下している取引先については、債権圧縮や債権保全を検討すべきですが、取引の減額や担保の取得は交渉を伴いますし、容易ではありません。もちろん最終的にはそれを避ける訳にはいきませんが、時間が必要となります。

その際に活用できるのがリスモンの債権保全サービス「Secured Monster(セキュアードモンスター)」です。

1社単位で保証をかけることが可能なうえ、危ないお取引先にも積極的に保証。短期間や少額の保証も可能(最低保証期間は1ヶ月)です。

取引の繁閑に応じた保証額設定も可能であり、繁忙期の保全対策に有効です。また取引先の中には情報取得がなかなか進まない先もあると思われますので、そのような取引の債権保全にも活用できます。短期スポットのお取引など短期間の保証が掛けられます

与信管理教育・スキルアップ

① 与信管理教育の重要性

取引先に直接接することの多い営業担当者は、取引先に関する情報を一番入手しやすい立場にいます。取引先の状態を知るには、日ごろから取引先を訪問し、できるだけ取引先の社員と接するようにします。

日ごろの付き合いから、取引先の小さな変化(異常性)を感じ取れる感性を持ち、それに疑問を持つ姿勢を持つようにします。 以下の3点は、営業担当者にとって非常に重要なファクターです。

 •取引先によく接していること

 •変化、他社と違う点を感じ取れる感性があること

 •疑問を持つこと

また管理部門でも支払方法や企業情報の変化を読み取り、冷静に判断できるようにしておくべきです。担当者が与信管理の基本動作を理解し、信用情報に敏感に反応できる会社では、貸し倒れの被害がグンと少なくなるでしょう。

そのため経理部門、管理部門は、担当者の教育訓練を重要な仕事の一部として位置づけ、その与信管理精神の高揚と兆候管理能力の強化を図る必要があります。

② 与信管理教育の留意点

与信管理に関する教育を進めることは重要ですが、以下の点に留意して進めましょう。

 1)社内の人事教育部門の協力を得て、与信管理の研修を全社的な研修計画のなかに組み込むこと

 2)教育テーマは、営業担当者を新人教育、中堅社員教育、管理職と階層別に分けて、

   次第にレベルを引き上げていくこと

 3)研修のテキスト、マニュアル、資料等を作成し、できるだけ視覚に訴える方法で行うこと

 4)売掛金、代金回収の実例を研修の中で紹介して臨場感を持たせること

 5)研修は一方的な講義形式ではなく、討議方式やテスト形式を入れて実施すること

 6)管理部門が先頭になって、回収することの重要性を明確に説明する

 7)通り一辺の説明でなく、具体的な分析事例・回収方法を交えて説明する

③ リスモンの豊富な教育ラインナップ

リスモンは、各階層に合った関連書籍を刊行する一方、専門講師を派遣する「出張研修サービス」、場所・時間を問わず学習できる「eラーニング(入門講座と実践講座)」を提供しております。

また与信管理実務のレベルを確認できる「ビジネス実務与信管理検定試験」にも協賛しております。

与信管理に関する社内資格に採用するとよいでしょう。

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