審査部門の予算策定術(6)~与信管理に必須な予算項目とは(1)~
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審査部門の予算策定術(6)~与信管理に必須な予算項目とは(1)~
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会社経営において、投資はできるだけ効果を考えて行い、経費は最小限に
抑えることが重要課題です。審査部門においてもこれは同様です。
どれだけのコストをかけるのか、経営上の決定事項ですが、少しでも審査部門の
考えや、ビジネスの成長につなげるために審査部としてやるべきことを経営者側に
明確に伝えることで、その意思決定に関与または影響を与える道を探るべきです。
コスト削減するだけがよいことではないのは自明です。
1月~3月にかけて自社の与信リスクの現状を示しながら、審査部門として
機能を果たすために必要な予算をどう獲得するか、あるいはどう使っていくかを
一緒に考えたいと思います。今回は、与信管理予算策定において重要な予算項目に
ついて詳しく見ていきます。
4.審査部門の予算項目とは
企業審査に必要と思われる費用項目を列記します。企業によっては、間接部門が
入居する事務所運営のための光熱費、家賃、減価償却費等の一般管理費を、人数
割りして当該部門に割り振り予算化することもありますが、ここでは与信管理に
関連する項目に絞って記載します。
これらの合計が、現状の与信リスクの金額に照らして妥当かどうかを確認します。
焦付きによる損失発生を防止するにはこれだけのコストが必要ですと計画を示した
うえで説明できれば予算獲得もこれまでよりスムーズに進められるでしょう。
予算策定に必須な項目としては大分すると以下の6つがあります。
(1)情報収集費
(2)担保取得・保証関連費
(3)人件費関連
(4)スキルアップにつなげる費用
(5)弁護士・司法書士費用等
(6)交際費、会議費
今回は(1)情報収集費についてご説明します。
(1)情報検索費
① 企業情報
管理対象から外す少額与信を除き、取引先については年に1回は格付・企業情報を
取得したいところです。また集中管理先や海外取引先は、信用調書などより深い情報
を取得する必要があります。したがって、新規で発生する取引先も見込んで、
・取引先数×企業情報(1,600円)
・集中管理先×信用調書(20,000円)
を確保するようにしましょう。
② その他情報
反社・不祥事情報チェックのための過去の新聞記事データベース検索費用、
商業登記・不動産登記の取得費用も場合によっては必要となります。利用が
見込まれる分は計上します。
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