調査結果発表:第1回 特別定額給付金の使い道アンケート(リスモン調べ)

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リスクモンスター株式会社
データ工場

 

2020年4月20日に閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」において、家計への支援策として事業費約13兆円を費やして特別定額給付金(以下、給付金)事業の実施が定められた。

今回、リスクモンスターが独自に行った第1回となる「特別定額給付金の使い道アンケート」調査(8月31日~9日2日実施)に対しては、500人から回答が得られた。

受給状況については、9割以上が「受給した」と回答したものの、受給者の3人に1人は「給付金を消費していない」と回答していることが明らかとなった。さらに、「20代」や「未婚」においては、受給率が85%前後とやや低く、「20代」では給付金を消費していない割合が高いことから、若年層に対しては給付金の効果がやや薄い様子がうかがえる。その一方で、給付金の使途としては、「食料品・衣料品」、「趣味」、「その他生活費」、「家電製品」など、生活に関わる消費に使用されていることから、コロナ禍によって収入が減少した世帯などにおいては、有効な政策であったと考えられよう。

今般の給付金事業は、コロナ禍の経済対策として実施されたものであり、給付金により家計を支援し経済を活性化させる目的を有している。今後の不透明な経済動向に備えて貯蓄を図りたい意向も十分に理解できるが、給付金の効果を十分に発揮するためにも、受給者には積極的な活用を期待したい。

 

アンケート回答者の属性

 

 

[Q1] 特別定額給付金を受け取りましたか?

特別定額給付金の受給状況について調査したところ、「受給した」(回答率91.6%)が9割以上となり、「受給していない」(同8.4%)を大幅に上回る結果となった。

性別、年代別、未既婚別でそれぞれ集計したところ、性別での受給状況に乖離が無かったものの、年代別では、「20代」(受給回答率84.0%)と最も低く、「20代」と「50代」を比較すると10ポイント以上の乖離が生じているなど、年齢層が高まるにつれて受給率が高まっている傾向が見られた。また、未既婚別においても、「未婚」(同87.1%)よりも「既婚」(同95.5%)の方が高い傾向が表れている。


 

[Q2] 特別定額給付金10万円のうち、いくら使いましたか?

特別定額給付金の給付を受けた方に対して、受給金額10万円の消費状況を調査したところ、「0円(未使用)」(回答率36.2%)が最多となり、「10万円(全額)」(同34.1%)、「2万円以上4万円未満」(同8.7%)、「4万円以上6万円未満」(同7.0%)の順となった。

性別、年代別、未既婚別でそれぞれ集計したところ、性別では、「男性」の方が「女性」よりも消費金額が大きい傾向があり、年代別においては、「20~30代」よりも「40~50代」の方が10万円を全額消費している割合が高く、消費率が高い様子が表れている。


 

 

[Q3] 特別定額給付金を何に使いましたか?

[Q2]にて、1円以上消費している方に対して、特別定額給付金の使い道について調査したところ、最も回答率が高かったのは「食品・衣料品」(回答率37.3%)であり、次いで「趣味」(同26.0%)、「その他生活費」(同26.0%)、「家電製品」(同21.6%)の順となった。

自由回答においては、選択肢以外の回答として、「入院や出産などの医療費」、「子供の教育費・学費」、「年金や健康保険、税金の支払い」、「寄付」といった使途が挙げられた。


 

■リスモン調べ動画

今回発表の調査結果について、「特別定額給付金の使い道」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください!https://youtu.be/51xwzkP15OA

 

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