調査結果発表:第1回「エコに対する意識」調査(リスモン調べ)

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リスクモンスター株式会社
データ工場

 

2020年7月からレジ袋が有料化され、大手飲食チェーン店を中心にプラスチック製ストローが廃止されるなど、エコに対する取り組みが実施される中で、リスクモンスターが独自に「エコに対する意識」調査(9月15日~9月16日)を行ったところ、600人から回答が得られた。

今回の調査では、約7割の人が環境問題に関心を持っており、高齢層の方が若年層よりも関心が高い傾向にあることがわかった。また、エコに対する取り組みにおいては、女性や高齢層ほど積極的に様々なエコ活動に取り組んでいることがわかった。
さらに、環境問題に関心のある層では、関心のない層に比べてエコに関する言葉の理解度が高く、エコ活動にも積極的に取り組んでいるなど、エコ活動は、環境問題に関心がある層が主体的に牽引していることが表れている。

経済の発展に伴い様々な環境問題が生じている中、少しでも良い状態で地球環境を維持し、次の世代に引き継いでいくために、一人一人に環境保護につながる行動を取ることが求められている。
本アンケートで明らかとなったように、環境問題に対する意識は人それぞれに異なっており、取り組み状況もまちまちであるが、「エコバックの利用」や「ごみの分別」など、ルールの創設によって環境問題に関心がない人においても取り組み度合いが高まっている活動もある。
環境保護は、出来るだけ自発的に取り組みたい事象ではあるものの、環境保護の効果が高い取り組みに関しては、損得勘定などの人間の心理を捉えた仕組みや、ルールによる強制力を用いた政策で、環境保護を推進していくことも有効といえるのではなかろうか。

 

アンケート回答者の属性

 

[Q1]環境問題に関心がありますか?

環境問題に関心があるか調査したところ、「関心がある」(回答率68.7%)が「関心がない」(同31.3%)を大きく上回り、約7割が環境問題に「関心がある」ことがわかった。
男女別では、関心有無の傾向に大きな差は見られなかった。世代別でみると、概ね年齢が上がるにつれて、関心が高くなる傾向がみられ、60代では約9割が「関心がある」(同86.7%)と回答し、20代(同50.8%)に比べて35ポイント以上高い結果となった。(図表A)

 

[Q2]エコに対する取り組みとして、行っているものはありますか?

エコに対する普段の取り組みについて調査をしたところ、1位は「エコバックの利用」(回答率76.0%)、2位「ごみの分別」(同69.8%)、3位「食べ残し、飲み残しを無くす」(同56.8%)と続いた。2020年7月からレジ袋が有料化されたことにより、「エコバックの利用」が高まる結果につながったと考えられる。
男女別でみると、女性は男性に比べて、「詰替え商品を利用している」(同64.7%)、「水筒を持ち歩いている」(同40.7%)がそれぞれ20ポイント以上高く、その他の項目についても、概ね男性よりも回答割合が高いことから、積極的にエコに対する取り組みを実施している様子がうかがえる。
年代別でみると、過半数が取り組んでいる項目として、20代は「エコバックの利用」のみに留まる一方で、40代以上では「ごみの分別」、「食べ残し、飲み残しを無くす」、「詰替え商品を利用している」の計4項目において過半数が取り組んでおり、高齢世代ほどエコに対して積極的な取り組み姿勢であることが表れている。 (図表B)

 

エコに対する取り組みと環境問題への関心の有無の関係性について集計したところ、環境問題に「関心がある」人は、「関心がない」人に比べて総じて取り組み度合いが高い傾向がみられた。
一方で、環境問題に「関心がない」人においても、「エコバックの利用」(回答率57.4%)及び「ごみの分別」(同44.1%)は4割以上が取り組んでおり、レジ袋の有料化や市町村におけるルールなど、損得勘定や強制力が伴う取り組みは、「関心がない」人にもエコ活動を促す効果があることがうかがえる。
また、「エコ活動のボランティアに参加している」は、関心の有無にかかわらず、回答割合が1%程度と低く、関心がある人にとってもハードルの高い取り組みであることがわかる。
「何も行っていない」は、「関心がある」(同0.7%)人は「関心がない」(同)27.7%)人に比べて27ポイント低く、環境問題への関心がエコに対する取り組みに大きく影響している様子が表れている。 (図表C)

 

[Q3]エコに関する言葉として説明できるものはありますか?

エコに関する言葉の理解度について調査したところ、1位は「地球温暖化」(回答率56.3%)、2位「フード(食品)ロス」(同45.5%)、3位「廃プラスチック問題」(同32.0%)となった。
男女別では、男性は女性に比べてほとんどの項目でエコに関する言葉を理解している割合が高い結果となった。男性は、女性に比べてビジネスパーソンが多く、経済ニュースに関連してエコ用語を見聞きする機会が多いことが、その要因と考えられる。
また、環境問題に「関心がない」人においては、「何も知らない」(同62.8%)が6割を超えており、環境問題への関心がエコ用語の理解度と大きく関係していることが表れている。
また、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の3つの観点から投資先を選別する「ESG投資」や環境や人権に対して十分に配慮された商品やサービスを表す「エシカル」は、全ての属性で理解度が1割にも満たず、環境問題に関心がある人においても言葉が浸透していない状態となっている。(図表D)

 

 

■リスモン調べ動画

今回発表の調査結果について、「エコに対する意識調査」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください! https://youtu.be/RB5joqJ25NA

 

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