既存取引先の管理方法No.07~与信限度額の超過に注意!超過時の対応方法~
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既存取引先の信用調査から与信見直しが一巡し、継続管理を実施されている
時期かと思います。取引先の業況や経営内容および自社との取引状況などをチェックし、
変化や予兆を見逃さずに対処をしていく体制を構築することが与信管理のレベルを
さらに引き上げることにつながります。
10月から12月まで3か月間全10回に渡って、既存の取引先の管理強化をする
具体的な手法についてご説明していきます。
今回は、債権残高が与信限度額を超過している場合の対応方法をお伝えします。
【与信限度額の超過に注意!超過時の対応方法】
債権残高が与信限度額を超過している場合は、担当部署は管理部門と調整し、
その解消策を講じて実施します。具体的には、与信限度額を増額するか、
債権額を圧縮するかのどちらかとなります。
①与信限度額の増額
取引先の販売状況が好調で取引量が増加した場合など、取引先の信用力が
限度額を増額するのに妥当な状態にあると判断した場合に与信限度額の
増額の申請をします。
②債権額の圧縮
支払延期要請を受けていたり、すでに支払遅延状態にあるなど、取引先の
信用状態に懸念がある場合や、取引拡大が一時的なものであったりする場合は、
債権リスクの拡大を抑制するために、債権額の圧縮を図ります。
取引先と今後の取引方針について交渉し、取引額の縮小や回収サイトの短期化
などにより、保有債権が与信限度額内に収まるように調整を試みましょう。
もしも、債権を限度額内に圧縮することができなかた場合には、与信限度額が
継続的な超過状態になることを防ぐために、債権の圧縮が完了するまでの間の
一時的な措置として、臨時限度額を設定する必要があります。
臨時限度額の申請は、管理レベルを引き上げることためにも、
通常の決裁フローではなく、一段上の決裁フローで決裁することが
必要になります。
上記の①②はあくまでも与信限度額を超過した際に対応になりますので
日頃から与信限度額を超えないように担当部署が管理できるよう対策を
立てましょう。与信限度の遵守は、与信管理ルールを運用する要であり、
異変に気付くためにも厳しく運用していくことが重要です。
【リスモンクラウドサービス型サービスで効率化を!】
債権管理・限度管理は、顧客情報管理システムを経理システムなどと連携させ、
自動的に異常を抽出できるようにし、効率的な運用を行うべきです。
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