取引先の与信限度の見直し方法No.05~リスクに応じて与信限度の決裁者を変える考え方~
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取引先との取引を継続するに当たっては、当該取引先の信用力を定期的に診断し、
与信リスクが変動していないか、取引内容にあった与信限度となっているか、決裁
された条件で取引されているかなどを点検し、適切な与信限度を設定することが必要です。
7月から9月まで全10回に渡って、与信限度の定義と与信限度の見直し手順、
また与信管理を効率化かつ強化するルール設定法について説明します。
今回は『与信限度の決裁』のポイントについてお教えします。
決裁者は取引における最終決定者であり、取引における責任者となります。
決裁者は管理部門が担うか、営業部門が担うかは会社の方針によって異なります。
与信管理の責任は、取引先の窓口を担っている営業部門にあり、
また販売予算の達成への責任も負っていることから決裁者は営業
部門の長が務めることが一般的です。
決裁者は、営業部門からの申請内容および管理部門での審議意見を考慮し、
申請を妥当と認めた場合には決裁します。決裁をする上で、必要に応じて
営業部門や管理部門から直接意見を聞き、更なる調査を指示します。
過大与信と判断される場合には、与信限度を減額するか有効な担保・保全手段を
実行することを条件に条件付き決裁を行います。
決裁後、管理部門は関係部門に与信限度決裁の通知を行い、与信限度管理台帳
(管理システム)に当該与信限度と有効期限を登録します。
これにより与信限度は継続され、営業部門は決裁された与信限度、決裁条件を
常に確認し、超過しないように、また条件に相違がないように取引を行います。
また申請フローで確認した取引先の経営内容や取引の留意点を基に、
常に変化がないかを確認し、異変を見逃さないよう気を配ります。
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マッピングしていくことで取引先のリスク構成を見える化することができます。
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構築することができます。
この管理領域を加味したうえで、決裁者を変えることで、より強固な与信管理体制を
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