取引先の与信限度の見直し方法No.03~与信限度申請に必要なモノ~
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取引先との取引を継続するに当たっては、当該取引先の信用力を定期的に診断し、
与信リスクが変動していないか、取引内容にあった与信限度となっているか、決裁
された条件で取引されているかなどを点検し、適切な与信限度を設定することが必要です。
7月から9月まで全11回に渡って、与信限度の定義と与信限度の見直し手順、
また与信管理を効率化かつ強化するルール設定法について説明します。
今回は『与信限度申請に必要なモノ』をお教えします。
営業部門の担当者はすでに社内格付が設定されている場合には、格付と
申請する与信限度を基に決裁権限表を参照し、審議経路(審議者、決裁者)を
確認します。
≪決裁権限表サンプル≫
会社指定の与信限度申請書に必要事項を記載して申請します。営業部門は
申請書の中で取引先の経営内容を定量情報、定性情報などの信用調査の
内容だけでなく、営業部門でしか把握できない以下のような内容を記載し、
取引の妥当性を説明します。
■与信限度申請書の記載事項
・商品品目:具体的な商品名、用途、単価
・取引経路:仕入先、最終需要家、物流
・取引経緯:取引動機、紹介相手
・販売予定:予定月商、利益率、季節変動
・決済条件:回収サイト、決済方法(現金か手形)
・契約有無:基本契約、納品書・受領書の有無
・管理状況:訪問状況、取得担保と担保価値
・取組方針:今後の営業方針
与信限度の申請時には、審議者および決裁者の判断の手助けとなる
資料を添付します。取引先の決算書、信用調書など信用状態を示すものや
担保・保証内容、訪問レポートなど管理状態を示すものを添付します。
≪与信限度申請書サンプル≫
与信管理の精度向上には、適切な与信限度申請が必要です。そのためには
貴社に適した与信管理ルールを設定することが重要です。
リスクモンスターのポートフォリオサービスでは、格付ごとに3つのラインを引き、
リスクに応じて管理領域をわけ、1社1社マッピングしていくことで取引先のリスク構成を
見える化することができます。
管理領域ごとに与信の対応を決めることで、貴社に最適な与信管理ルールを
構築することができます。
この管理領域に基づく決裁権限表を作成することで、与信管理の精度が向上します。
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