既存取引先の管理方法No.02~「ヒト」のチェックポイント~
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既存取引先の信用調査から与信見直しが一巡し、継続管理を実施されている
時期かと思います。取引先の業況や経営内容および自社との取引状況などをチェックし、
変化や予兆を見逃さずに対処をしていく体制を構築することが与信管理のレベルを
さらに引き上げることにつながります。
10月から12月まで3か月間全10回に渡って、既存お取引先の管理強化をする
具体的な手法についてご説明していきます。
お取引先の業況変化のウォッチするための「ヒト・モノ・カネ」のチェックポイントを
お伝えしていきます。
今回は「ヒト」のチェックポイントについてです。
「ヒト」のチェックポイントは以下の3つがあります。
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①代表者・役員のウワサをチェック
②系列企業の業況をチェック
③株主、従業員の変化をチェック
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「ヒト」は企業の重要な構成要素です。ヒトの面で何か問題があると経営にも影響が
出てきますし、逆に経営に問題があるときは、ヒトの面にもその兆候は現れます。
株主構成の変化や筋の悪い人間に会社が乗っ取られている兆候、経営戦略の迷走
へと導きかねない人事面の混乱に関する情報があった場合は、注意すべきです。
①代表者・役員のウワサをチェック
放漫経営など経営の実権を持つ人間の問題に関するウワサも、資金面の公私混同や
派手な出費などで経営や資金繰り面へ甚大な影響が出ることが考えられますので、
慎重に調べましょう。
また社長や経理部長など資金繰りを握る幹部が不在がちになっていないかチェック
しましょう。資金調達に駆け回っている懸念もあります。
②系列企業の業況をチェック
取引先の情報収集は、出資関係のある関係会社だけではなく、オーナー一族が経営
している会社などについても行うことが重要です。親会社が自分の損失を子会社に
押し付けたり、逆に子会社の債務を保証していたばかりに連鎖倒産するケースも
あるからです。
③株主、従業員の変化をチェック
株主の変化は企業の経営方針に大きな影響を及ぼします。大株主の入れ替わりや
出資比率の変化の情報を見落とさないようにフォローしましょう。
また従業員の士気や現場の雰囲気もチェックしましょう。担当者がすぐに入れ替わる
などがあった場合は、内部に問題を抱えて定着率が悪化している可能性もあります。
リスクモンスターの『e-管理ファイル』なら
「ヒト・モノ・カネ」の情報に変化があればメールにてアラーム通知をお送りいたしますので
お取引先の業況変化を素早く確実にとらえることができます。
変化の内容によっては直接担当営業マンにヒアリングを依頼するなどし、
ヒアリング内容を加味したうえで与信額や取引条件の審議をすることで
貴社の与信管理の精度を高めることができます。
『e-管理ファイル』の詳細はコチラ
http://www.riskmonster.co.jp/service/e-kanri/