既存取引先の管理方法No.04~代金回収なくして売上なし!債権管理を漏れなく行う方法~

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既存取引先の信用調査から与信見直しが一巡し、継続管理を実施されている

時期かと思います。取引先の業況や経営内容および自社との取引状況などをチェックし、

変化や予兆を見逃さずに対処をしていく体制を構築することが与信管理のレベルを

さらに引き上げることにつながります。

10月から12月まで3か月間全10回に渡って、既存お取引先の管理強化をする

具体的な手法についてご説明していきます。

今回からは債権管理と限度額管理についてスポットを当てていきます。

今回は債権管理を漏れなく行う方法についてお伝えいたします。

【債権管理を漏れなく行う方法】

決済日に取引先から販売代金の入金があった場合、どの販売代金が入金されたかを、

取引先別の売掛金管理表や請求書の控えなどと照らし合わせることで確認します。

経理部門は、請求と入金の金額が一致していることが確認できれば、売掛金を

消去します。これを消し込み処理といいます。

未入金があったり、不一致があったりした場合、何らかのトラブルが発生している

可能性があるため、「回収異常」としてすぐに対処する必要があります。

また、手形入金が遅れている場合や、回収した手形の決済期日が条件と違う場合、

回り手形で回収する条件なのに単名手形で支払ってきた場合なども同様に

「回収異常」として対応します。

今後の対応として、営業部門と連携して取引先のヒアリングの準備を進めていきます。

ここでは「代金回収なくして売上なし」ということを営業部門にしっかり認識させることが

今後の債権管理の精度向上につながっていきます。

さらに債権管理を漏れなく行うためには取り組めるものとしては

顧客別の売掛金管理票の作成があげられます。

以下のような帳票を使って管理・運用することで、債権残を漏れなく確認することができます。

       【売掛債権回収残高一覧表】

取引先別の債権残や与信限度額の使用状況を確認できる帳票です。

picture1.png

        【売掛債権残高推移表】

取引先ごとの売掛債権の残高推移をたどり、変化を確認できるようにします。

picture2.png

帳票の作成は最初は手間に感じるかもしれませんが、一度枠組みを作成さえしてしまば

管理・運用をはじめとした実務上はそれほど手間はかかりません。

まだ、作成していないというご担当者様はこの機会にぜひ一度作成をしてみてください。

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