「与信限度額を申請する際に重要なポイントについて(第2回)」

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               リスクモンスター株式会社 メルマガ事務局
 
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りすもん与信管理講座 「与信限度額を申請する際に重要なポイントについて(第2回)~」      
 
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今月は4回にわたって、与信限度額を申請する際に重要なポイントを
ご説明します。
 
新規取引の開始および既存取引先との取引を見直すに当たり、自社の
リスク負担能力を考慮し、適切な与信限度を設定する必要があります。
営業部門と管理部門がルールに従って連携することで、効率的かつ
責任と権限の明確な与信管理体制を構築することができます
 
与信管理のリスクモンスターが推奨する安全な与信限度額とは…
 
<与信限度額制度とは> 
与信限度額は「いかなる時点においても超えてはならない与信の最高額」で
あり、自社が取引先に対してそれ以上の損失額を被らないよう、調整する
ものです。
 
与信限度額制度とは、この与信限度額を取引先の全てに設定し、会社が
過度の与信リスクを負わないようにする制度です。与信残高が月中、月末の
いかなる時点でも超えないように管理します。
 
取引先に対してどれくらいの限度が妥当であるか、安全であるかを判断する
のは非常に難しいことです。しかし、実務で管理していくためには、
与信限度額を設定するガイドラインを決めなければなりません。
 
そのガイドラインとはどのような考え方をするべきでしょうか?
 
<適正な与信限度の算出方法>
与信限度の設定に当たっては、安全かつ適正で、必要な範囲内という原則を
守らなければなりません。
 
○安全な範囲
安全な範囲としては、自社の財務内容や取引先に対するシェアに基づいて
設定されるものとなります。
 
まずは自社の自己資本などを基準に、格付ごとに目安の金額を設定します。
いちばん高い格付でも自己資本の10%は超えないようにするとよいでしょう。
 
また取引先に対する取引シェアを考慮します。シェアを取りすぎると撤退が
難しくなります。この金額は、取引先の仕入債務に格付ごとに設定した比率を
掛けて算出されるものを目安とするとよいでしょう。比率は格付ごとに想定
される平均自己資本比率をベースにします。
 
この両方を満たすどちらか低い金額が安全な範囲の与信限度額となります。
 
リスクモンスターでは、安全な範囲を「RM与信限度額」として算出しております。
 
これは、会員様からご提供いただく決算書の情報や取引先の信用力・規模を参考に
[1]貴社の財務体力に応じた格付毎の「基本許容金額」
[2]取引先における貴社の取引シェアを考慮した「売込限度金額」
[3]貴社の決裁権限に応じた「決裁限度金額」
の3つの観点から取引に安全な与信限度額を算出し、その最小値をご提示しています。
 
RM与信限度額は、企業評価がすぐにわかる「e-与信ナビ」の格付情報画面に
掲載しています。
 
○必要な範囲
次の基準は、必要な範囲です。具体的に考慮する点としては、
①「月間販売数量×単価×回収期間(月数)」が与信限度となり、取引内容と一致
すること
②回収条件が業界内の慣習的な決済条件と比較し正常であること
③同じく回収条件が競合他社の条件と比較して不利になっていないこと
の3点になります。
 
基本的には、財務体力と取引シェアを考慮した「安全な限度額」と取引の実態を
考慮した「必要な額」はどちらも守ることが望ましいと考えられます。
したがってどちらか小さい額を与信限度額として決定することになります。
 
しかし、必要な額が安全な額を上回ることもあります。この場合は、リスクヘッジの
方法をしっかり検討して取引の可否を判断することになります。
 
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リスクモンスターの「e-与信ナビ」は、精度の高い与信管理指標と豊富な情報で
確実な与信判断をナビゲートできるサービスとして、多くの会員様にご利用いただいて
おります。
 
与信判断のためには取引先に関する情報を収集し、定量・定性・商流分析を行い、
信用力を客観的に評価する必要があります。
しかし、自社のみでその全てを行うことは容易ではなく、調査会社からの企業概要や
信用調査レポートよりそれらを判断することは困難ではないでしょうか?
 
リスクモンスターの『e-与信ナビ』は国内最大級の企業データベースと
倒産企業モデルを比較分析し客観的な評価を行っていますのでそれが可能です。
 
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