りすもん与信管理講座 「危険察知と債権回収(第1回)」
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りすもん与信管理講座 「危険察知と債権回収(第1回)」
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「危険察知と債権回収」をご紹介してまいります。
全3回シリーズの第1回の今回は、「支払猶予(または手形ジャンプ)の要請が
あったとき」についてです。
リスクモンスターのeラーニング講座「与信管理・債権回収の入門講座」
の中から抜粋となります。
第1回 支払猶予(または手形ジャンプ)の要請があったとき
◆支払猶予(または手形ジャンプ)とは?
支払猶予とは、資金繰りに困った取引先が支払期日に決済できないために、
期日の変更に応じることです。
特に振り出した手形について支払期日を延期した新しい手形と差し替えることを
「手形ジャンプ」といいます。
いずれにしても資金繰りが悪化し、資金不足が生じている、または将来的に生じる
状態ですので、取引先が倒産し焦げ付きが発生するかもしれない危険な状態だと
考える必要があります。
◆支払猶予に対する心構え
・支払猶予をすれば、倒産を防ぐことができると思わないこと
→自社が支払猶予をしたとしても、不足する資金はそれにとどまらず、結果と
して倒産してしまう危険性があります。したがって、倒産を防げない場合も
ありえます。
・支払猶予(特に手形ジャンプ)をしなければ、相手は必ず倒産すると思うこと
→支払猶予の要請を断ると資金不足が発生し、その結果として手形不渡りが
発生し、倒産に繋がってしまう状態であると認識すべきです。
・情報収集や債権保全を行うチャンスかもしないと思うこと
→「ピンチはチャンス」とも言えます。これを機に与信リスクを小さくできる
可能性があると考え、対応するべきです。
◆支払猶予へ対応の手順
支払猶予の依頼があった場合は、取引先に原因をヒアリングし、かつ直近2~3期
分の決算書や直近の月次決算書、資金繰り表を入手して、裏付けをとることで
資金不足の原因と不足金額を徹底的に究明します。
また資金不足が一時的なものであり、今回の支払猶予(手形ジャンプ)の要請に
応じれば、取引先の資金不足が解消される見込みがあるのか否かを見極めましょう。
さらに手形の場合は、その行方も大切です。銀行や他社が持っているのか、手元に
あるものかを調べましょう。銀行に取立依頼をしている場合は手形の組戻しを行う
必要があります。
次回(第2回)は、「手形ジャンプに応じる際の注意事項」です。
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