伊藤忠食品株式会社 様
RM格付とRMワークフローサービスで、審査業務効率が格段に向上!
リモートワークのデータ共有・保管にも大きなカイゼン効果
事業内容
伊藤忠食品は「酒類・食品卸売業」として、全国約4,000社のメーカー様とお取引し、約50万アイテムを全国約1,000社の小売業様にお届けしています。 中間流通業として6つの高度な機能を有し、それぞれの機能を駆使することで商品の安定供給と流通全体の効率化を可能にしています。全国の店頭からインターネット上に至るまで、様々な売り場に並ぶ膨大な数の商品を、早く、正確に、安全にお届けすることで、日本の豊かな食生活を支えるライフラインとしての役割を果たしています。
今回は、事業審査部の坂本様、尾山様にお話しを伺いました。
導入前の課題について
Q. 与信申請ワークフローシステム導入前の課題を教えてください。
書面による与信限度申請手続きで審査に必要な調査書など添付資料が多く全国の事業所に郵送での受け渡し、申請から決裁まで時間がかかっていました。
また、与信限度申請書を保管するためのキャビネットが12台必要で、決裁後は添付資料を含めた申請書類を五十音順に並べて企業別にファイリングする必要があり、かなりの労力を費やしていました。
Q. 社内書類のデジタル化が進む中、与信申請書のワークフロー化はなぜ進まなかったのでしょうか?
申請書や経理関係のワークフローは添付資料もそれほど多くないこと、また、データ量も少なくシステム上負荷がかからなかったが、与信限度申請は添付書類が相当数あり、データボリュームも多くシステム負荷がかかるため、ワークフロー化はなかなか実現する事が難しかったです。
Q. 申請から決裁まで、1申請あたり所要時間はどの程度かかっていましたか?
ワークフロー導入前は、与信限度期限2か月前から調査書を入手開始します。 与信限度申請書を作成するのに1申請書当たり約1時間の作業を要していました。 各営業部に与信管理責任者を設けて、書類の受渡簿による管理を実施していたため、決裁者の出張などによる不在や、書類の郵送等に時間を要する関係で、決裁を急ぐ案件は持ち回りにて対応しており、回付にも多くの時間がかかっていました。 取引先の中には、直接決算書を入手するケースもあり、その場合は決算書の内容を確認する時間も必要になるため、通常申請よりも時間がかかってしまい約2時間の時間が必要となっていました。
Q. RM格付導入前の課題を教えてください。
ワークフロー導入前は、当社の格付は定量および定性基準に基づいて審査担当者が、付与しておりました。業績が上向いている場合は、全て格付基準に満たしていない場合でも格上げする場合もあり、また、業績が不振で来期の見通しから判断し、定量基準を満たしていても格下げする場合もあります。 格付定量基準1項目毎に目検で格付を付与しており、付与するのに時間がかかっていました。
リスクモンスターサービス導入のきっかけ・実装までの苦労
Q. リスクモンスターはどのようにお知りになりましたか。
リスクモンスターの営業担当者がe-与信ナビの紹介で当社へ営業訪問され、その際に与信限度申請ワークフロー化を検討していることを話したのが最初の出会いです。
Q. RMワークフローシステム・RM格付の導入の決め手は何でしょうか?
単なるワークフロー化だけならどの開発業者に任せても同様の機能はありましたが、当社の希望する要件に対して満たして頂けたことまた、こちらの相談にもレスポンスが早く、システム設計に際しても色々な提案を出して頂いたことなどユーザー目線で親切丁寧に対応頂けたことが強みだと思います。
- 決裁者がワークフロー上で、わかりやすいように保管機能を持たせて審査意見書や調査書などを閲覧しやすくして頂きました。
- 与信限度申請書にe-与信ナビの情報を連携する事で企業情報の入力ミスを防止しました。
- 当社の格付基準に基づいて自動的に格付を付与し、担当審査マンが最終的に微調整するようにして格付付与間違いを防止しました。
- 決算書非開示な企業について、当社が直接入手できる企業につきましては、決算書分析システムを活用し簿記や会計に詳しくない人でも勘定科目を指定し金額を入力すれば、自動的に決算書が作成できるようにしました。
Q. 設計や構築に向けて、開発を進めるにあたり苦労された事を教えてください。
最初から当社の希望を聞いて頂いて、システム開発完成までに約2年かかってしまいました。当社の無理難題をリスクモンスターの営業担当者が真剣に答えてくれたお陰です。
導入から最終システム開発までにリスクモンスターの営業担当者と綿密に打ち合わせを重ね自慢できる機能を備えて与信限度申請ワークフローが完成できました。
導入後の成果について
Q. リスクモンスターサービスを導入して変化した事を教えてください。
- 当初の新型コロナの感染拡大防止、緊急事態宣言時はリモートワークを余儀なくされたが、在宅勤務でも業務に支障がなくなりました。
- 申請から決裁までに書面の受渡しで時間を要していたが、申請書が今誰に回付されているか見える化が可能となり、決裁も早くなりました。
- 企業情報(e-与信ナビ)は全社員閲覧できる環境にし、得意先や仕入先など約5,000社程度をe-管理ファイルに格納し、営業部では担当引継ぎに役立っています。
- 過去から現在に至るまでの申請内容や企業情報がすぐに閲覧でき、社員全員の情報共有に役立っています。
また、新規仕入先口座開設申請時には、RM格付D以上は取引可、E以下は先方の財務内容等詳細を調査の上、取引の可否を決定しています。
Q. RMワークフローシステムの使い勝手、利便性はいかがでしょうか。
RMワークフローシステムの与信限度申請テンプレートを当社が運用しやすいようにカスタマイズしたので使い勝手も利便性も満足しています。
Q. RMワークフローシステムの導入で、ペーパーレス化の効果はいかがでしょうか?
1申請書に添付する書類約50枚で5万枚のペーパーレスが可能となり、12台あったキャビネットも今は2台ほどなり保管スペースも削減できました。
Q. RM格付の採用、RMワークフローの導入で、限度額申請の一連業務における工数はどの程度削減できましたか?
1申請にかかる工数は申請から決裁後の郵送からキャビネット保管作業や営業部の申請工数削減も含めて約1,000時間の削減ができました。 ワークフロー導入後は、事業審査部にてe-与信ナビ情報を取得し、与信限度申請書に企業情報の入力や調査書など審査に必要な添付書類を用意します。 営業部は与信限度申請書に担当者意見、所属上長意見を入力するとともに得意先の定性情報となる取引先チェックシートに必要事項を入力するだけの作業となりますので、10分~15分程度で作成できるようになり、約45分~75分ほどの時間が削減できたことになります。
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